所長あいさつ

 昨年度は、当センターの事業にご理解とご協力をいただき、心より感謝を申し上げます。
 今年度も、当センターの理念「教師一人一人が力をつけ、学校力を高め、子どもの生き抜く力を育む」に向け、全力で取り組んでまいります。


研修・研究事業 
 今年度から、所沢市外国語教育推進プラン「Tokorozawa English Action Plan:TEA—PlanⅡ」がスタートします。このプランは、英語教育の一層の充実を図り、小・中学校7年間で英語によるコミュニケーション能力を育成し、グローバル化社会をたくましく生き抜く児童生徒の育成を目指すものです。昨年度、所沢市英語教育推進策検討委員会を設置し検討を重ねてまいりました。この中で、児童生徒の英語力を高めるには、小・中学校の教員が、互いの学習内容を理解したり、言語活動について共通認識をもったりすることが重要であることが確認され、今年度の重点を「小・中学校の接続の充実」とすることにしました。各学校において、この重点に基づいた取組を推進してくださいますようお願いいたします。


教育相談事業
 新型コロナウィルス感染症の拡大による学校・家庭生活の大きな変化が不登校児童生徒を大きく増加させており、より一層、「登校している児童生徒を不登校状態にさせない対応」や、「不登校状態の児童生徒の心理状況を着実に改善する対応」が学校や教育委員会に求められています。当センターでは、「欠席1日目からの対応」や、「児童生徒や保護者の心情への寄り添い」、「校内での情報共有・支援方法の策定」、「関係機関との連携」等、実践的な対応を学ぶ研修を今年度計画しております。研修以外にも、アドバイザー支援やSSW派遣の活用等を促進することも通して、各学校において、不登校児童生徒一人一人に応じた的確な支援が実現できるようにしてまいります。


ICT推進事業
 今年度も、「ICT機器の活用によって、主体的・協働的な学習を促進し、一人一人の思いや考えが深まる」授業づくりを推進してまいります。このような授業がどの学級でも実現できるようにするため、教員一人一人に応じた支援ができるよう、昨年度に続き、ICT支援員を各学校に配置いたします。この配置は、今年度で終了となりますので、支援を必要とする先生がICT支援員を活用することで、ICT活用スキルを高められますよう、時間割の調整等、計画的な活用をお願いいたします。


心のエネルギープロジェクト
 各学校では自校の児童生徒の自己肯定感を高めようと尽力されているところです。しかしながら、新型コロナウィルス感染症の拡大による学校・家庭生活の大きな変化が児童生徒の心に及ぼした影響は大きく、より一層、自己肯定感を醸成する取組を充実させなければなりません。当センターでは、昨年度、「心のエネルギープロジェクト実践事例集」や、ストレスへの対処法をまとめた「ストレスマネジメントプログラム」、経験の浅い教員向けの「学級経営ガイド」を作成しました。今年度、ぜひ、これらを活用した取組を推進していただきますようお願いいたします。